すべての町・ダンジョンのマップ一覧/ミネルバトンサーガ・ラゴンの復活 攻略・全マップ完備/Minelvaton Saga ─ ピドリオ.com
ここでは、ミネルバトンサーガ・ラゴンの復活(Minelvaton Saga)のプロローグを掲載しています。
プロローグ
遥かな昔、まだビッグバンさえも起こっていなかった頃、時間と空間の谷間にミネルバトンという世界が存在していました。
そもそもミネルバトンは、私達のこの大宇宙を生まれさせるために、大いなる神が作り上げたものだったのです。そこはまさに神々の世界だったと伝えられています。この世界のあらゆる神話のみなもとが、このミネルバトンなのだそうです。
しかし、いつしか神々は二つの勢力に分かれ、お互いにいがみ合うようになってしまいました。片方は光りの世界を、もう片方は闇の世界を支配するようになっていったのです。もちろん私達人間は、光りの神によって創られました。
そしてミネルバトンは、その世界を支配したものが、そのあとのビッグバンの後の世界を支配できるという法則のため、お互いの神々の戦いの場となっていたのです。
ミネルバトン サーガとは、光りの神、創造神ハーンのもとで、いろいろな困難をくぐりぬけ、いつしか光りの戦士となって、人々の心に深く刻まれた、多くの英雄達の物語なのです。
ここはミネルバトンの一地方、南オフェーリア。人々はアーカサス城を中心としたパルメキア王国の支配のもと、豊かな暮しを送っていました。
もともと南オフェーリアには、四つの国がありました。しかし東のラトニア国は、激しい魔物の攻撃のため、ずっと昔滅んでしまいました。そして北のイスハーン国とパルメキア国もいつ魔物の攻撃が加えられるかと人々は恐れていたのです。
それは突然の出来事でした。息も絶えだえにイスハーンからの使者がアーカサス城の門に飛び込んできたのです。乗ってきた馬よりも、もっと激しい息をはきながら、彼はイスハーンの首都ラムルーンがほろんだと伝えたのです。
人々は自分の耳をうたがいました。なぜなら、ラムルーンには大神官カロンをはじめ、強力な魔法を使う魔導師たちが大勢いたからです。その使者は、人々に答えてこう言いました。
「ラゴンが、あの暗黒神ゾーンの王子の一人、ラゴンが復活した……」と。
アーカサスの人々は、大急ぎで対策をなしはじめました。しかし、ラゴンの軍勢は、嵐の雲のように、またたくまにアーカサスに襲いかかってきたのです。
神官達は、戦いの神グラの呪文をとなえ、忠実な戦士たちは手に手に剣をとって戦いました。しかし、所詮人と暗黒の神では勝負にならなかったのです。
人々は、ひとり、またひとりと、魔物の群れに倒されていったのです。そして、一際大きな魔物が、国王に襲いかかり、そしてその巨大な爪で王の体をずたずたにしたのです。その魔物は恐ろしい声で叫びました。
「俺様は、ラゴン様の第一のしもべ、ザイラスだ。アーカサスは俺の物となった!」
毒の爪にかけられた国王は、ただちに安全なグラの神殿へ運ばれました。そして、家族と神官の見守る中、低くつぶやきました。
「神官よ、まだ幼い王子と愛しい王妃を、時の扉にてローランへ…パルメキアは終わりじゃ…」
人々に愛された、偉大なパルメキア王の最後でした。
王様と最後の別れを惜しむ間もなく神殿の入口の方からは魔物の声が近づいてきます。神官は四才にしかならない幼い王子の手をとり、王妃を時の門の方へさそいました。まさにその時、広間の中央がゆらゆらと陽炎のように揺れ、巨大な影が姿を現したのです。「ラゴン!」神官は、叫びました。
その途端、ものすごい力と熱い風が神官と王子を包み、時の門の中へと二人を吹き飛ばしたのです。二人は時間と空間を超える時の門の働きによって、虹色に変わりながら遠ざかっていく神殿のながめを涙を飲んで眺めるしかありませんでした。そして、いく年もの永い年月が過ぎていきました…。
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